デフファミリーの日常を通して考える、時計の選択肢を広げること
デフファミリーとは、「デフ(deaf)」と「ファミリー(family)」を組み合わせた言葉で、聴覚障害を持つ家族のことを指します。アデッソに漫画を寄せているスノマナさんは、自身を含め、耳が聞こえないパートナーと子供を持つ3人家族です。普段は、デフファミリーの日常をイラストを通して発信しています。
今回は、スノマナさん一家をアデッソオフィスにお招きし、文字起こしツールを使用して、アデッソの代表取締役の長谷川大悟と、副社長の長谷川賢悟が対談。普段、起床時のアラームとして使用しているというアデッソの「ブルブル・クラッシュ(MY-106)」についても触れながら、「聴覚障害と睡眠」をテーマに話してもらいました。
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アデッソの製品との出会い
スノリョ:その旦那のスノリョと申します。(隣のベビーカーを見て)今寝ている子供は、ふーくんです。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
長谷川大悟(以下、大悟):スノマナさんには普段、アデッソに漫画を寄せていただいていますが、そこで私たちの商品「ブルブル・クラッシュ」を使用していると紹介してもらいました。商品はどこで見つけましたか?
スノリョ:前職の先輩が使っていたことがきっかけで知りました。それでアマゾンで購入した感じです。購入したときはまさかアデッソの商品だとは知らなくて……。福祉器具を開発している会社の商品だと思っていました。
大悟:スウェーデンで振動の目覚まし時計が展示されていたのですが、ものすごく高くて、うちならもっと買いやすい値段でかつ日本人の感覚で開発できると思い、販売に至りました。
振動によるアラーム
大悟:正直なところ、振動の目覚まし時計を使ってみていかがですか?
スノマナ:アデッソの商品との付き合いが長いと、体内時計が良くなるので自然と5時くらいには目が覚めるようになってきました。今ではアラームなしでも起きられるので、大事な予定がある日だけアデッソの商品を使っています。
スノリョ:眠りが強いと二度寝しちゃいますよね。ただ、振動の強さによっては問題なく起きられます。
長谷川賢悟(以下、賢悟):MY-96のようなコード付きの目覚まし時計は、結構振動が強いですね。聴覚障害をお持ちの人やディープスリーパー、スマホのアラームで起きられない人などに使っていただいています。音のアラームと違って、体の芯から振動を感じるので、問題なく起床できるかなと。
スノマナ:今使ってる商品(MY-106)はコードレスなので、少し振動は弱めです。ですが、このくらいがちょうど良いかもしれません。振動が強すぎるとびっくりして、怖くなってしまうので。
スノマナさん一家が愛用しているMY-106
スノリョ:以前、別の目覚まし時計を使っていたのですが、コンセントを外すと時計がリセットされてしまうので設定に手間がかかりました。そういう意味でも、この商品は設定がいらないので寝る時がラクです。
賢悟:まだ未発売なのですが、これから出る予定の新商品は、乾電池ではなくUSBで充電が可能です。1日に1回の頻度で使用する場合、300日くらいは持ちます。充電は70分ほどで100%になるので、かなり早いです。幅も取らないので、枕の下に入れてもあまり気にならないかなと。
スノリョ:ストラップがないと寝相が悪い時に振動が届かない可能性があるのですが、ストラップは通せますか?
賢悟:ストラップは付属ではないのですが、穴が2つあるのでつけられるようになっています。
選択肢を広げるための商品開発
賢悟:何かあったら良いなと思う機能などはありますか?
スノマナ:アデッソは特に振動商品が魅力的なので、振動を活かして赤ちゃんの声を拾ってくれるような機能があったら助かります。今はいろんな機器を使っているため、コードが多くて困っています。 昔は3時間おきのミルクの時にベビー用シルウォッチを使っていましたが、雑音まで拾ってしまって。iPhoneにも赤ちゃんの声を拾える機能はあるのですが、まだ十分とはいえないかなといった印象です。
スノリョ:アデッソには腕時計式の商品もありますか?
大悟:「振動式ポケットタイマークロック(MY-126)」という商品があります。ですが、やはり腕時計タイプだと薄いので、内蔵できるモーター自体が小さくなってしまいます。腕につけているのでスマホよりは振動が伝わりやすいかもしれませんが、今使用していただいている「ブルブル・クラッシュ」ほどではないですね。
スノリョ:例えば、目が見えない人も操作できるようにスマホ連動することで、スマホから操作できれば、選択肢はより広がりそうですよね。
賢吾:こういった商品は、今後ぜひ考えていきたいです!
大悟:貴重な意見ありがとうございます。